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完売したvol.32を増刷しました。
さとびごころ vol.32(2018 spring)
2018.4.10 発行 フルカラー28P
特集 地酒で味わう奈良
奈良の日本酒に関心ある方に大変好評いただきました。
日本酒といえば、灘や伏見などが思い浮かびますが、清酒の発祥としては室町時代、奈良市菩
提山(ぼだいせん)町にある正暦寺で作られた菩提酛(ぼだいもと)という酒母が始まり。そんな伝統を懐に抱く奈良には、手間ひまをかけて旨酒を醸す数々の中小の酒蔵があります。
祈り、祝い、誓いなど、精神的なものをこめる場面で、日本酒は単なるアルコール飲料以上の意味を持って文化に溶け込んできました。
お酒を楽しむことの向こう側に、清浄なる地下水や田んぼがあります。日本酒を守ることは自然や農業を守ることにつながっています。その尊さをお伝えしたくて、企画した特集です。
日本酒がもっと好きになる基本用語
水と土の恵みに向き合い 風土が醸す味わいを追う蔵
千代酒造(御所市)小幡直子(ライター)
若き四代目が蔵元杜氏に 休蔵をくぐり抜け 山廃にこだわる蔵
大倉本家(香芝市)小原いおり(フリーライター)
「伝統ある樽酒を廃れさせたくない」念願を叶えて醸造を開始した蔵
長龍酒造広陵蔵(北葛城郡広陵町)神野武美(フリージャーナリスト)
農家が無農薬で酒米をつくる 秋津穂の里プロジェクト阿南セイコ(さとびごころ編集部)
奈良の地酒が買える店 | 奈良の地酒が飲める店 | オススメの本
2021年4月に発行された vol.44 特集地酒で味わう奈良2 も合わせてお楽しみください。
編集後記より
目には見えず、日常生活のうえでは特に意識されないけれども重要な働き
をしているものとして、「微生物」の存在が気になります。
日本酒も麹菌、酵母菌、乳酸菌、それも単純ではない多様な菌が作用しあって出来ているこ
とを取材先で聞かされました。
「自然の作用」に働いてもらいながら、魅惑的な飲み物を造ってしまう人間の知恵と技も奥深い。酒の魅力、酒を造る人の魅力、酒が生まれる場の魅力を感じながら、さて次はどんな銘柄を飲んでみようかと思い始めています。
増刷のさとびは、2023年より600円とさせていただきます。何卒、ご了承くださいませ。
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