さとびごころ vol.54
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Sstobi さとびごころ vol.54 (2023.summer)
A4 | 28ページ | フルカラー | 中綴じ 2023年7月10日発行
特集 奈良でじわじわ大地の再生
特集本文より
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奈良は大都会に比べると自然が多く残っており、この環境が壊れているなどという感覚を持っている人は少ないかもしれない。しかし、都市化によってアスファルトやコンクリートで固められている場所が多く、実はそれが大地の水や空気の通りを遮断している。それに気づくことなく「泥がつかず、汚れなくていい」「都会的で整っている」と肯定的に考えられている。
ただちに影響がわかりづらいこのような大地の呼吸不全は、よもやそれと関係があるとは知られないうちに樹木の元気を失わせていたり、根を暴れさせたり、不要な水たまりを作ったりする。一見したところ問題なさそうなのに、実は調和が蝕まれているという現象は、人の体になぞらえてみるといいだろう。病気ではないが常に疲れやすいなどがそれだ。体調が万全ならば、本来のパフォーマンスを発揮できるはず。環境も同じ。
それでも、絶望する必要はない。そう気づかせてくれるのが「再生」というキーワード。大地の自然治癒力を増すために、人間の力が求められている。
ガーデニングから公共工事まで、広い概念を包摂している環境再生。すでに実践者の著による書籍(P14 参照)もあり、各地で講師によるワークショップが開催されているので、本格的に学びたい人にはそれらを勧めたい。ここでは、奈良で始まっている再生の事例や、移植ゴテひとつから可能な再生術を中心に紹介し、そこから土砂災害等にまで思考を広げていけるお手伝いをしてみようと思う。「植物がイキイキしたら嬉しい」「すがすがしい空間にしたい」「なぜ再生するのかを理解したい」「再生する方法を知りたい」、そんな人たちにとってのヒントになれば幸いだ。
※環境再生にはさまざまな表現がありますが、この特集では、取材協力・監修の西尾さんが学んだ「大地の再生」
の手法をもとに制作しています。
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いつもの連載も好評です。
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