2022/10/13 13:18

10月10日に開催した「季節の雑草キッチンセミナー秋」を写真でご報告します。

撮影してくださった SAKIさん。ありがとうございました。

会場:喫茶と雑貨アンジュールさん(さとびのお取り扱い店)でした。
時間:11時オープン 11時30分スタート(10分ほど押しました)

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ディスプレーされた野草たちのきれいなこと。ススキとハギのコンビネーションが素敵すぎる。
 
当日早朝からクレメンツさんが食材となる野草を摘んできてくださいます。
野草は摘み取ってから1時間で元気がなくなってしまうため、逆算して会場到着に間に合うように、必ず当日に集めてくださるのです。 

「できたら、実際の自然の中で見てほしい。そこには風も光もあり、自然の中でしか感じられないものがあるんです」とクレメンツさん。それにできるだけ近いものを、みなさんにお見せするために手を抜かない(というよりそれがクレメンツさんにとってのあたりまえ)なのです。 




春の七草と秋の七草 ちがいは、食べられるかどうか。
秋の七草は愛でるもの。(ですからキッチンの食材は、秋の七草ではなく、秋の実りです。)

開催の10月10日の時点では、花の時期が過ぎたものもあり、それは写真でご紹介。

秋の七草 言えますか?(笑)おすきなふくは?で覚えましょう。
お=おみなえし
す=すすき
き=ききょう
な=なでしこ
ふ=ふじばかま
く=くず
は= はぎ


中には、絶滅危惧種のものもあり、どこに咲いているのかは公開できません。
(野草が好きだからという理由であっても、根こそぎ持ち帰る人があるため。。。野草は、持ち帰っても環境が変わればうまく育てることはできません。そうして実際に絶滅することがあります。野草の知識は、こんな場合も重要です。摘み取ってはいけない野草もあるんですよね)

秋の七草は、残暑が残っていても花を咲かせて季節の変化を教えてくれます。
それを見ることによって体は冬への準備を始めるそうです。
愛でることは、自然療法でした。
 

日本にあたりまえにあったからこそ、秋の七草として愛でられてきた植物の絶滅が危惧され、名前を誦じることが難しく、本物を野原で見つけることはもっと難しくなっていますね。

ですから、先生が持ち込んでくださった植物や写真に興味しんしんでした。

講座の最初に目に飛び込んだのはアレンジされた秋の野草。
参加者の方がインスタにあげてくださいました(
参加者の方がインスタにあげてくれました(earth_sweetsさん)



 写真で紹介していただいた秋の七草より
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なでしこ(野生のものは花が小さめ)くずの花、おみなえし、ききょう(野生のものは花が小さめ)


こちらは、秋のみのりです。(がまを部屋に飾ってみたいなあ)

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秋の野草や食材のディスプレー。

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レッスンが始まります。
 
クレメンツさんの底なし?の野草の知恵を教えていただきながら。
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メニュー 「秋を味わう雑草ランチ」
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むかごご飯
あけびの皮のみそ炒め(皮が食べられるなんて!) 
むかごの卵とじ
きのこのお味噌汁(だしの素を使わずに旨味がたっぷりで驚き)
野草茶(何が入ってる?と問いが出され、ただ一人の正解者があった しそと山椒)




あけびの皮は、ゴーヤのように苦味があります。それを上手に味わうには、下茹でしてから炒めること。油分をきちんと絡めることで、苦味がおだやかになります。味噌は、とろりと水溶きしたものを最後にからめるだけ。

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大きめサイズのむかごは炊き込みごはんに。米は玄米です。
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小さめサイズは下茹でしてから卵とじ
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きのこ(しいたけ・しめじ)は、火を入れ過ぎずにぷくぷく感を残します。
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雑草キッチンの料理の基本は、できるだけ食材そものの味を活かすこと。
味付けも岩塩がほとんどです。ソース、ケチャップ、化学調味料などの加工調味料は出てきません。
旨味があって美味しいのは、もう素材の良さとしか言いようがありません(あとは、クレメンツさんの魔法でもかかってるのかもしれませんが!)。

編集部が提唱したいのは、「食べ物がとれた場所」と「食べる場所」をできるだけ近くすること。
一番いいのは自宅の裏山でとれた野草を、摘んだその手で料理すること、自分の畑で採れたものを食べることです。
でも、多くの人にとって、それはなかなか無理な話ですよね。ですから、せめて地域産・県内産を優先して選びませんか。
それは、流通にかかるエネルギーのコストや環境負荷を減らします(輸入を想像してください)。食べ物の栄養も保ちます。地域経済を潤します。自然にも人にもやさしいことなのです。



できました!いただきます!の瞬間です。

あけびの実を初めて食べる人もいたかも。(わたしは、下北山村で野生のあけびを、村在住さとびサポーター・北くんにとってもらったことがあったことを思い出していました)
 
同じテーブル同士の方たちで楽しそうに会話してくださっていると、嬉しい。

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今回は初参加の方もあり、講座の広がりを感じることができました。
レギュラー参加の方も出てきました。

お一人おひとりとしっかりお話でき、とても豊かな時間になったと思います。
これは小規模開催ならではの、とっておきの利点です。

ただひとつ、惜しかったことに今回は記念撮影をし忘れてしまいました。全員で11人。
季節の雑草キッチンセミナーは、テーブルを囲める規模感を大切にしています。


規模を大きくするよりも、開催頻度を高めることで、
こんなワークショップの輪を少しずつ広げていけたらと思います。
雑草や自然のすばらしさをより多くの人に伝えていけたらと想像すると、ときめきます!!


参加してくださった方には、ライングループにご招待し、次回の情報や感想などを共有しています。
参加者さんには毎回とても喜んでいただいています。「これからは通勤のときに雑草をよく見るようにします」などのコメントが寄せられました。クローズの会話なので安心感があります。
あなたもいかがですか。

次回の開催「季節の雑草キッチンセミナー冬」は、12/11(日)の予定です(時間は同じ。場所は現在調整中です)。

新年を迎えるための準備をします。門松って、ご存知ですよね。その意味はご存知ですか。
ご自宅に門松を飾りますか。なかなか、そうはいかない方のほうが多いのではないでしょうか。
雑草キッチン冬では、キッチンで作れるかわいい門松を作ります。楽しいランチつきです。
ご参加をお待ちしています。

 
すでに数名のご予約がありますが、まだ少し席がございますので関心のある方はご連絡ください。定員に達しましたら、このブログやSNSでお知らせしております。



クレメンツかおり先生に監修していただき、vol.46では「薬食同源奈良」を特集しました。
野菜、野草などの食べものこそが薬だった、、、そんな情報が詰まっています。
いったん在庫切れになりましたが、再入荷していますのでご連絡くださればクリックポストで発送いたしします(送料はご負担いただいております)。

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さとびvol.46


実は、11/7日に雑草キッチンセミナーのスピンオフ企画として、実際の野草を見たり摘んだりしながらの講座を行います。定員に達していますので今回は募集をしませんが、こんな企画もありますので関心をもっていただけたら嬉しいです。