2023/01/18 21:25
さとびvol.52 の特集「森を選んだ生き方その後」よりご紹介します。
「森と暮らしの近さ」と次世代が暮らせるしくみを 林業を生業としながらつくりたい。久住一友さん(久住林業代表・森ある暮らしラボ主宰)
今回は、さとびなじみコンビでの記事ができあがりました。
いつもはコラムで「身の丈しごと研究室」を書いてくださっている戸上さんが久住さんを直撃。久住さんはバックナンバーの要所要所に登場していただいている、独立系フォレスター。自然に近い森、暮らしに近い森をコンセプトに個人事業主として林業をされています。
独立林業家になりたい人がおられましたら、興味しんしん記事かもしれません。
取材後に「余裕があるわけではない。苦しいことも多い」と語っていたことは付記しておきます。
それでも、森を選んだ生き方の物語。
見出しより---
取材後に「余裕があるわけではない。苦しいことも多い」と語っていたことは付記しておきます。
それでも、森を選んだ生き方の物語。
見出しより---
- 独立林業家のその後
- 高校生に差した一筋の光
- 未来につながる出会い
- 向こうから訪れた一つ目の転機ー奈良へ移住
- 自分から掴みにいった二つ目の転機ーフォレスターを知る
2015年6月に二つ目の転機が訪れる。奈良県で行われた「欧州型森林管理者研修」に、この時はさして興味はなかったものの、勉強だと思って参加してみた。スイスフォレスターのロルフ氏が講師を務めるその研修会で、いま現在の久住さんが目指している森づくりのあり方「近自然の森づくり」に出会うのだが、研修初日では「スイスでは気候も山も樹種も異なるはず。日本のことをわかっていない人の話を聞いても……」と、興味を持つことができなかったとか。ところが日本を知らないはずのロルフ氏がどんな質問にも科学的根拠を持って返していく姿に、心がざわついていた。居ても立っても居られず研修を企画した総合農林の佐藤浩行氏(本誌でもおなじみ)に「何が凄いのか理解できないのですが」と問うと「スイスに行けば分かるさ」と。思い立ったら行動してしまうのは小学生時代からの性質。研修の終盤には「スイスに視察に行きたい」と申し出ていた。
スイスのフォレスター、ロルフ氏
- 起業後、収入激減!窮地を救ったのは…
- 夢の実現のためには借入も辞さず
- 歯車あ回った三つ目の転機ー森ある暮らしラボ開設
- 新しい林業の形 身の丈で相談にのる森の総合相談所
久住さんが依頼をうけて管理している森林
吉野郡大淀町 2016年、放置林が台風被害を受け、隣接の畑や道路に倒れ込み、久住林業に相談がきました。
同じ場所の2021年。
同じ場所の2021年。
森ある暮らしラボ。森と暮らしを近づけるための拠点内にはシェア工房があります。
からも声がかかり、現在毎週金曜日に出店中。
久住さんに会いたい人は、明日香ビオマルシェがおすすめです。
修学旅行生と思われる女子高校生に薪割りを教えている久住さん。
からも声がかかり、現在毎週金曜日に出店中。
久住さんに会いたい人は、明日香ビオマルシェがおすすめです。
修学旅行生と思われる女子高校生に薪割りを教えている久住さん。
手前は、久住さんのブースで共同出店中の「はじめに」さん。
林業はシゴトだ。が、ビジネスかと問われると筆者は答えに窮する。なぜなら、、、、
詳しくは、戸上さんの執筆によるvol.52でどうぞ。
久しぶりにゆっくりと会った久住さんは、独立後じわじわと明日香村での信頼感を増しているのが感じられました。物静かな人ですが、内側に持っている意志は固く、実直な人柄が伝わるのだと思います。スイスのフォレスター、ロルフ氏のように、地域のあちらこちらから声をかけられる顔の広い人に久住さんも近づいているのかもしれません。
自然に近い森づくりや、森と暮らしを近づけることを求めて活動するフォレスターが、これからますます地域で求められていくことを願っています。
PS
独立直前までは、久住さん自身の言葉で連載していただいていました(vol.21から25)。
その当時から感じていたのですけど、文章が上手い。
インスタグラムをされているんですけど、なんていうかですねー、読みたくなるような書き方っていうんでしょうか?臨場感があって、ときどき専門的な解説もあり、久住さんらしさがたっぷりです。今回の特集とあわせてお読みいただくと、いっそう理解が進むのではと思います。
あ、読者さんの中にはすでにフォローされている方も多いかもしれませんね!
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