2023/01/27 14:00
自然とうまく折り合いをつける場を取り戻す
上記が新連載第1回目のタイトルになります。
里山、里山と、自然を大切にする方たちによってその大切さが提唱され続けてきている一方で、
里山が残された場所では農地が放棄されていきます。
さとびが32号で初めて杉浦さんを取材したとき、御所の中山間地域で有機農業をしている人であることはわかりましたが、農業が里山を守るための行為だったと理解したのは、少し後のことでした。
一人で始めた。
一人で続けた。
続かなくなった。
もう一度立ち上がった。
さとびが出会ったのは、このタイミングでした。
応援したくなってしまいます。この人は本気なんだとわかるほど、この取り組みが挫折してはいけないと思いました。vol.35の特集で、「援農」というかたちで都市暮らしの人が土との接点を持てないものかと特集を考えていたとき、杉浦さんの秋津穂の里プロジェクトを伝えようと思いました。
(この号では他にも援農関係の記事がございますのでよろしかったらぜひ。在庫は僅かです)
CMの時間 さとびvol.35
それからコラムで連載していただいたり、「風は奈良から」のコーナーでは元探検部志望の一直線な一面をご紹介したりしながら、杉浦さんとのご縁を大切にしてきました。
編集部あなんも杉浦農園の田植え、草刈り、稲刈り、そしてお米と時期のずれるソバの種まきなどに参加し、そこで、どんどん関わりたい人や応援する人が増えていくのを体感してきました。
あなんが参加した秋津穂の里プロジェクト
地元の酒 油長酒造さんとのタイアップも進み、「農家酒屋」(杉浦さんが酒屋になっちゃった)もオープン。年に一度発売される杉浦農園の秋津穂で醸造された「風の森」は、またたくまに売り切れます。
なんだか不思議なことが起こっているような。
そうこうしているうちに杉浦さんは、今時の人になりつつあるんですね。先日、奈良県が制作する動画の主人公になってしまわれていて、すでに「さとびで伝えなくても大丈夫やん」と思うほどでございます。いやいや、今度は、さとびが助けてもらえるかもしれませんよね(笑)。
杉浦農園さんのフェーズが変化していくのをお伝えしなくちゃ。それはさとびがやろう。
杉浦さんに連載の企画をお伝えすると、とても喜んでいただけました。
そうして、このvol.52から杉浦さんの連載がスタートしました。
初回は、初めてお読みになる方のためにプロローグ的な内容になっていますので、今まで杉浦さんをご存知なかった方でもご理解いただけます。
里山が失ってきたものと、現代の社会で枯渇しているものが似ています。
里山を維持させる意志と行動は、きっと現代の社会をうるおすでしょう。
そのために、おいしい和食生活をしてお米を食べましょう。素晴らしい仲間と一献を傾けて語らいましょう。お蕎麦を食べましょう。なおかつ、身土不二、なるべく地元産の。
農業は、単なる産業ではなく、自然(その土地の風土)と人との結節点であるはず。人が関わることによって維持される里山は、縄文時代から、神の住む森やハラ(縄文人が食糧や道具の材料を得ていた森林ゾーン)と関わってきたわたしたち日本人の自然との向き合い方が継承されている場所だと思います。関わるからこそのメリットが醸成されてきたものがあるのです。
農業は、単なる産業ではなく、自然(その土地の風土)と人との結節点であるはず。人が関わることによって維持される里山は、縄文時代から、神の住む森やハラ(縄文人が食糧や道具の材料を得ていた森林ゾーン)と関わってきたわたしたち日本人の自然との向き合い方が継承されている場所だと思います。関わるからこそのメリットが醸成されてきたものがあるのです。
杉浦さんが語る里山、どんなお話が続いていくことでしょうか。
まずは連載の初回が掲載されている、さとびvol.52をぜひお手にとってみてください。
それでは最後に、本誌で掲載しなかったものも含めて写真をご紹介します。
そばチャレンジ(秋津穂の続くプロジェクト進行中)
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農家酒屋
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