2023/02/09 11:06
春ですね。まだまだ寒いですけど、光の明るさと日中の最高気温が
たしかに春がきてると教えてくれます。
その日も、そんな明るい日でした。
初めてインディゴクラシックさんを見かけたのは、奈良フードシェッドで。 インディゴ好きのわたしは、ブランドの名称にまず反応。
ブースに並んだTシャツやトートバッグは、どっさりというより最小限という印象で。
インディゴというからにには、藍は関係あるに違いない。でも具体的には何をしている人かよくわからないまま、ショップカードだけ持ち帰ったのが最初。
調べてみると、やはりどうしても、会ってお話を聞きたくなりました。
年齢、まだ28歳(息子レベルの若さ)
作品も、ツールも、SNSも、いい意味で「見た目」に妥協せずに美しくしている。
10代から藍染を志し、一度はアパレル系の会社に就職するも、徳島(藍染の産地)の地域おこし協力隊として転職、2年間の修行ののちに奈良で独立。
初めてのインスタ投稿が2019年なので、今年で開業してまだ3年くらい。
初めてのインスタ投稿が2019年なので、今年で開業してまだ3年くらい。
すでに、講演や取材も受けていて、注目株。
なぜ会いたいか。
分業化が進んでいる世の中で、あえて藍の栽培から手がけているところに興味あり。
(編集部が)伝統工芸品としてに限らず、暮らしの色としての藍がもっと(復活&)広がって欲しいと思っており、indigo classic の若い感性と伝統が重なった取り組みにそれが感じられること。
理由のつかない本気度が感じられたこと。その「なかみ」を知りたい。
さとびとしての取材というふうに構えずに、自分が感じたことを確かめたくて、思わずアポをとってしまいました。
直感的に「誰でも歓迎」というふうには感じていなかったので、OKをいただいてほっとしました。
お仕事の時間を割いていただくわけですから。訪ねるほうも、ちゃんとした気持ちで行かなくては。。
工房を訪ねるやいなや、聞いてみたいことだらけ。
「まあ、椅子にでもすわってください」
それから、時間を忘れてお話会に没頭することに。
「そういえば、まだ名刺をお渡ししてなかったですね」
と、やっと名刺をいただき、「小田大空」さんというお名前を確認。
ソラくんと呼びたくなり、そうすることにしました。
と、やっと名刺をいただき、「小田大空」さんというお名前を確認。
ソラくんと呼びたくなり、そうすることにしました。
話を聞けば聞くほど、予想以上に、しっかりとした計画性と行動力、忍耐力を感じました。
それを支えているのは、はっきりとした「自分の意志」でした。
自分の意志を持っていいはずなのに、「お許しが出ないと持てない」ことってないでしょうか。若者だから、年配だからに限らず、周囲の意見を配慮するあまり、本当の意志がどこにあったのかも、だんだんと霞んでしまうことはないでしょうか。ソラくんには、それがない。水泳選手として活躍、成績にも困ったことがなかった中学、高校、経営を学びアルバイト先で信頼を得た大学、営業で結果を出した社会人生活…というステージの中で、したたかに自分軸を育ててこられたんだなあと痛感じて、たまげました。したたかな若者って、いたんだー!
藍は青色の染料でもあり薬草でもあります。奈良時代に始まり、江戸時代には作業着から高級な衣裳まで使われ、明治時代には暮らしの色の基本色だったんですよね。わたしの幼い頃の記憶にある、親戚の農家のおばさんの仕事着はいつも藍染めでした。また、それぞれの町には品のいい藍染のお店があったものです。
化学的に製造されるものの巨大なマーケットの力が、自然や人の労働の搾取、環境の劣化や汚染につながることが目に見えてきた時代に、畑に立ち、土の力、植物の力、発酵の力を身をもって知ったうえで、染めの技術を磨き、きちんとした価格をつけて、それが認められ売れていく事業を自分で構築する。こんな働きかたは、伝統的というよりも、むしろ最先端ではないかと思いました。
最先端というとIT系のビジネスが連想されますし、そのとおりだと思うのですよ。
それでも、わたしは自然とリンクしていないものに依存することの怖さを感じます。
その行為をすることで、自然も人も豊かになっていけるのか。イエス、もしくはその可能性が高い、それが最先端ではないかと思えてなりません(ITはそのために活用されるぶんには、必然的だと思います)。
ソラくんからお聞きしたことのうち、かなりの部分がインターネットに公開されていますので
こちらのリンクからぜひ覗いてみてください。すでにご存知の方もあるかもしれませんね。
その行為をすることで、自然も人も豊かになっていけるのか。イエス、もしくはその可能性が高い、それが最先端ではないかと思えてなりません(ITはそのために活用されるぶんには、必然的だと思います)。
ソラくんからお聞きしたことのうち、かなりの部分がインターネットに公開されていますので
こちらのリンクからぜひ覗いてみてください。すでにご存知の方もあるかもしれませんね。
わたしにとってのタイミングが今でした。
YouTubeでは、工房での仕事ぶりを見せてもらえます。
すくも(藍を乾燥し発酵させてつくる藍染の原料)を返す(混ぜ合わせる)ときは、神様に祈るのですね。
日々のことは、
を中心に発信されています。「(インスタグラムについて)はじめはiフォンで撮っていたんですけど、買ってくださった方のことを思うと、もっとちゃんとした写真でなくてはと思うようになり、一眼レフを購入しました。今は、プロの方から撮影させてほしいと言われることが多くなったので、それを使用させていただいたときはきちんとタグをつけさせてもらっています」
「好きなことで稼ぎたいと考える人が多いかもしれませんが、そこは分けて考えています。自分が開発した藍染品の販売もしていますけど、メインは企業の方からの依頼です。いつか事業がちゃんと回っていくようになったら、本当に好きな服を販売したり(ソラくんはアパレル業界経験者)、僕のように独立したい人の相談に乗れたらなあと思っています」
「好きなことで稼ぎたいと考える人が多いかもしれませんが、そこは分けて考えています。自分が開発した藍染品の販売もしていますけど、メインは企業の方からの依頼です。いつか事業がちゃんと回っていくようになったら、本当に好きな服を販売したり(ソラくんはアパレル業界経験者)、僕のように独立したい人の相談に乗れたらなあと思っています」
「土によって色も変わります。藍染は土づくりから始まります」
「藍を建てる(すくもで液を作ることを建てるといいます)ときに、うまく行かないことがあるんです。自分がぶれそうになったら、こうして教えてもらえるんだなあと思います」
28歳にして、ものごとの順番がよくわかっている人だなあ。
それだけ、濃い時間を消化してきたのでしょう。
それだけ、濃い時間を消化してきたのでしょう。
そろそろ、時間をお返ししなくては…と、思い始めた頃に、なんらかの形で本誌にもかかわっていただきたいと思いました。
「今、身の丈しごと研究室という活動を始めたところなので、いつかゲスト講師に来てもらいたいから、予約するね」
ということで、口約束を取り付けております。
ソラくんに、「身の丈しごと」の意味が通じたかはわかりませんが、なぜが内諾はもらえました(笑)
また、ページに登場していただく件も、現在企画中です。
いつか、さとびの中にソラくんを見つけたら、ぜひお読みになってみてください。
サービス精神なのか?「さとびを持って」と頼んでもすんなりと写真に写ってくれるソラくんでした。
PS
SNSでの発信とは別に、ブログでは少し腰を据えて文章を書くようにしています(さとびで書くよりは、くだけています)。
SNSで興味をもっていただけましたら、ブログで詳細バージョンをお読みいただけたらいいかなと思っています。よかったら、ときどきご訪問くださったら嬉しいです(^^)
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ご訪問ありがとうございました。100年住み続けたい奈良のための地域づくりマガジン編集部からのお知らせや関連する雑談を投稿しています。
さとびごころ(編集:さとびこ編集室 発行:オフィスエルインク)
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