2023/03/05 16:57

あなんの雑談です。お元気ですか。
一雨ごとに春ですね。

春のめぶき


唐突ですが つぶやきます。

さとびこ編集室がつくるさとびは
エコロジカルなマインドがあり
生き方、暮らし方で実践している人はもちろん
「いいと思うけれど『自分はだめだ』と思っている」人にも
楽しみにしてもらえるマガジンになりたくて作っています。


わたし自身も、「自分はだめだ」と思っている部類に含まれると思います。
さとびづくりをする以前はまさに、環境のこと、自然のこと、知れば知るほど、あるべき姿と毎日の生活の実態との差が見えるようになり、気がづけばきゅうくつな気持ちになっていました。


わたしは「知ってるからやってるへ」の変化を提唱しています。
でもそれは、「知ってるだけの人」を責めたいからではなくて、実践までには人それぞれの潜伏期間があると思っているのです。

それでいい。今は思いを秘めているだけでもいい。

だけど、もしも崩れていく自然のことを思うと胸が痛むのだったら、そのやさしさをずっと大事にしてほしいです。
きっと、自ずから楽しさや喜びをもって「やってみたい」と思うことが見つかります。
どんなにささやかでも、あなた自身がすこし嬉しくなれたら、それは大きなことです。

今から30年近く前、「ディープエコロジー」という言葉があることを人から教わりました。


ディープエコロジー(Deep ecology)は、1973年にノルウェーの哲学者アルネ・ネスが提唱したエコロジーの概念である。
ネスはそれまでに存在した環境保護の活動を「シャローエコロジー」(Shallow ecology)とし、欠けている分野を深めたものを「ディープエコロジー」と名づけた。
(ウィキペディア)

人間のためだけを考えたエコロジーではなく、すべての生命の価値を尊重する思想です。

プラスチックよりも木を使うほうがナチュラルだと思いますか。 その木が先住民族の住処を奪い不法に伐採された木だったらどうでしょう。
ソーラー発電がエコだと思いますか。その発電がメガソーラーで山を切り崩し、生物を追いやるだけでなく人間にとっても土砂災害や有害な化学物質の流出を引き起こすものだったらどうでしょう。

このように、全体のことをどれだけ考えられるか?ということを大切にしたいと、わたしは思いました。(言うは易しです。具体的に捉えようとすれば、知識が足りない。)
人間は地球にとって害悪でしかないのでしょうか。後に「近自然」という思想に出会い、人間の営みを否定しなくても、人間に生態系の底辺の生き物から尊重する意志があれば、人間にとっても健全で美しい環境にしていけると気づきました。それは一部の専門家のための技術にとどまらず、生き方、暮らし方にも生かせるはずなのです。それが「自然にも人にも」です。

さらに、わたしたち日本人は縄文の時代から自然と深く結びついて生きてきました。ここ数十年のできごとは、16000年の年表の中ではほんの一瞬の異常事態です。自然を征服するのではなくて、活用しておたがいに生き延びる方法を採用してきたことを忘れてはなりません。
 
日本の文化って、そもそもディープエコロジーの要素をはじめから持っていたのではないでしょうか。持っていたのに、捨てたり、忘れたりしてしまっただけなのです。それが定着した今では、新しい世代はもう一度知識を得るところから始めなくてはならなくなっています。それでも、眠っている遺伝子が発動すれば、きっと目覚めることができるはず。わたしはそう信じることにしています。自らも、ひとつでも学び、ひとつでもなにか行動して暮らしたい。

(ときどきめげますが)

ほら、奈良にもそんな人たちがいます。
ディープエコロジーなんて言葉を知らず無自覚であっても、自然(生命)をないがしろにすることは結局は人間も生きづらくなることだと理解している人たちがいます。
さとびに可能な行動範囲は限られてはいることは承知しつつも、そんな人に一人でも多く出会い交流し、お伝えできたらと思います。
そして、さきほどの話にあったような「潜伏期間」にある人たちの心にも届くようなマガジンになりたいと思って編集します。

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