2023/03/31 22:08

野球はごらんになりますか。
わたくし、高校野球もプロ野球も追いかけなくなりましたが、WBCは見ます。 

あのイチローのヒットは忘れられませんよねー。

今回のWBCも、楽しみました。いやほんと、最高。
WBC2023
このまま消えるのが惜しくて思わず写メった画面


数々のドラマを満喫して今思うこと。

それは、監督さんとダルビッシュさんのことです。

今回は栗山監督でした。この方は、大谷くん(わたしは選手をくんと呼ぶことで、勝手な親近感を楽しんでいます笑)が二刀流でやりたいと言ったことを受け止めた人でした。当時の球界ではありえなかったことでしたが、大谷くんの意思を尊重することを約束し、メジャーへの挑戦もさせてあげました。
「今すぐ行くよりも日本のプロ野球界で経験を積んでから行ったほうがいい」との助言があったと記憶しています。スター選手が流出することなく、また本人のためにも結果的にそれが良かったというバランスのとれた判断だったのでは。

そんな栗山さんは、村上くんがどんなに不調でも使い続けましたよね。結果オーライ「村神様」に終わりましたが、見ているときは本当に、チャンスになると村上くんに回ってくるたびに、「あかん、もうあかん」と思って見ていました。それでも、降ろさない。監督さんは選手を信じておられるのだなあと思い、期待や依存ではなくて腹の底からくる覚悟のような信念のようなものを感じました。

選手を叱咤したりコントロールするよりも、選手を信じて可能性を花開かせる指揮官。
こんな人があたらしい監督像ではないかと思いますし、こちらのほうが難しいと感じます。


またダルビッシュ。この人、こんなにいい人だったの???と驚くほど変貌してました。
彼が高校生のとき、甲子園でのマウンドをリアルタイムで見ていたんですよ。(長生きしてるーわたし)
プロに入ってからも、自分を曲げない良さと協調生のなさが同居している感じで。
気難しい人なんだろうなと思っていました。

ところがです。大谷くんからの「優勝したい」という熱いラインメッセージを受け入れて出場を決めるや、キャンプにまじって1ヶ月、若手に惜しげもなくアドバイス。そして「上からじゃなくて、僕も勉強していますし、おたがいに仲間になることが大事」と語るではありませんか。
なんて、大人に(実際最年長ですけど)なったことか。

すごいですね。人間て、変わっていく。

彼の場合も上からの圧力や支配を嫌っていると思うんです。もう、そんなことはやめようよ、という思いがあると感じます。

そして、若い選手たちはワクワクしてスーパースターと共有する時間を喜び、その中から全身で無言の教えを受け取っていたように思います。


スポーツって、短い間に結果が出ます。若い時代の全てを注ぐほどの努力が求められる。努力したかどうかが、はっきりとわかるし、努力しても届かないことがあるということも突きつけられる。スポーツでの結果さえ良ければ人生に成功するかというと、必ずしもそうではなくて、どんな哲学を持って努力しているのかによって、引退後の(現役期間よりずっと長い)人生が変わってくる。
ダルビッシュのような偉大な選手でさえ、「たかが野球。人生のほうが大事」と言います。
「たかが」という言葉の重さを考えると、じゃあ人生ってどんだけ?でしょう。
わたしたちは、人生を一流選手のように哲学を持って歩んでいるでしょうか。
このような短く凝縮した世界から、ゆっくりとしか生きてられないわたしなどは、いくつになっても学ばせてもらっています。

今回は、ひとことでいえば、これからのリーダーシップ。これからのかっこよさ。
そういうのを見ました。

楽しい時間をありがとうございました。政治も経済も、地方も、たくさんの課題がありますけれども、スカッと楽しいことがあるからまた頑張れるということもあると思います。
昔は祭りがありました。今のように負担を感じながら役を引き受けるものではなくて、みんなが楽しみにしている非日常の発散の時間であり、地域のアイデンティティーにもなっていました。
それが薄らいでいますので、このような国際試合に日本の選手たちが魂を感じさせてくれることは、とってもいいことだと思います。(ちゃんと世の中のことも見ておかないとですけどね)

今日はさとびに直接関係のない、まさに雑談でございました。

春号(vol.53. 2023 spring )の記事は、少しずつ校了に向かっています。これから一番の坂道にさしかかりますが、発行に向けて頑張ります!

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