2023/05/17 21:04

ただいま、さとびでおなじみクレメンツさんといっしょに、薬草ブックを製作中です。


薬草ブックというのは、製作中のニックネームでございまして
タイトルは『クレメンツさんの薬草レシピ&野草便り』になります。



今最終チェック段階にきていますので、出来上がったらお知らせしますね。
この本の紹介は、また別の投稿で書かせていただきます。
わたしにとっても、我が子のようにかわいい本になりそうです。


今日の話題は、この本の取材中にさんざん困惑した「スイバとギシギシ」のことでございます。

雑草に興味のない方には、どっちでもいいお話かと思いますけど、もし「食べられる雑草」や「薬草になる雑草」に関心をもっていただけるとしたら、きっとわたしと同じように「スイバとギシギシ」問題に直面されるかもしれませんので、書かせてくださいませ(笑)

見分け方も写真も、ネットにいくらでも掲載されています。では、野原や畑で見つけたとき、すぐにわかりますか?というと、これが実際…、え?どっち?ってなるんです。(わかっている人には笑われそう!)

見分けるポイントととしてよく言われるは、「赤いのがスイバ、緑っぽいのがギシギシ」。
しかし、成長すると赤くないスイバもあるんですよ!

もうひとつ、「葉っぱがヤジリのような形で茎のところで巻きついているのがスイバ、葉っぱが波打っているのがギシギシ」。
しかし、巻きついていないスイバもあるんですよ!ヤジリのような形をしていると言われてもヤジリって何?という人もいるでしょうし、ピンときませんよね(縄文人が狩猟に使いました笑)。さらに成長すると、上のほうの葉っぱは巻きついていないものがあるこの目で見ましたし…。
ギシギシの葉っぱのほうも、波うっているとはいえ、そんなにはっきりしているわけではなくて「波打ってるといえばそうかなあ」くらいなんです。

しかも、スイバのことを別名「ギシギシ」とも呼ぶそうです。ますます、混乱。
誰かから、「これはギシギシ」と教わったそれはスイバだったかもしれません。



わかりやすいのは春先のスイバです。葉っぱが赤いから。まだロゼッタ状に名が丸い形の葉っぱが広がっています。この時なら、よく似たロゼッタでも「緑色のはギシギシ」でわかるでしょう。

初夏になると、茎が伸び始め、花がつきます。おおむね、花も赤みがかっているのがスイバです。
クレメンツさん撮影によるスイバがこちら
すいば0509

茎に葉っぱが巻きついているところを激写しましたよ
スイバ


同じような時期のギシギシがこちら。
ギシギシ
たしかに、葉っぱは茎から離れてついていますね。
でも、夏が近づくと花がほんのり赤みをおびてくるそうです。スイバはもっと赤いですから、そのあたりが見分けるポイントになるでしょう。


どちらも食べられますが、シュウ酸が含まれますので、生でたくさん食べるのはNG。気をつけましょう。簡単な食べ方は茹でたり、スープにしたりです。薬草レシピの中にもありますので、本をお求めになられる方はチェックしてみてください。


牧野富太郎先生もおっしゃいますが、名前を呼んであげると自分と雑草との距離が近づくのを確実に感じられます。必ずしも食べなくてもいいんですけど、食べられると知り、食べ方を知るのは楽しいものです。食べたらもっと楽しいし。

わたしは畑活をしていますので、この時期のスイバ、ギシギシが畝の中に伸びてきたら、ご遠慮願うんですけどね、愛着は湧いてきます!

PS  この本の取材中に出会ったきれいなオオデマリ。
おおでまり


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